後悔の前兆
売買契約書に捺印をしたあの日から
「この部屋に別の誰かが住むのかぁ」
「いっそ売れなければいいのに」
ふと気づくと、そんなことを考えていました。
今思えば、これは後悔の前兆であり、まだ住み替えすべきではないという明確なサインですが、当時は住み替えありきで物事が進んでいたため、自分の気持ちに気づかないふりをしていました。
夫の仕事も忙しく、出張で家を空けることも多かったため、ゆっくりと自分たちの暮らしについて話し合う時間が不足している中での契約でした。
「大事な決断なのだから、もっと時間をかければよかった」
「もしその間にこの土地が他の人の手に渡ってしまうのなら、それはご縁がなかったと諦めるべきだった」
引っ越してからは、契約前に戻りたいと何度も思いました。
そこで、どうすれば後悔がなかったか、振り返っておきたいと思います。
住み替えたい理由を明確に

これに尽きます。
- 家族が増えて部屋数が足りなくなりそう
- 転職したのでもっと通勤に便利なところに住みたい
- 我が子の成長をゆったり見守れる環境で子育てしたい
様々な理由があって住み替えを検討すると思います。
ただ、ちょっと待った。
- 間取りの問題は家具の配置やリフォームで解決できない?
- さらに転職することになったらまた住み替える?
- 通学や塾通いをするようになったら郊外よりも便利な立地のほうがよくなるかも?
今の住まいでできることや、そう遠くない未来にまだまだ変化があるかもしれません。
それらの可能性をひとつひとつ検討し、もう絶対に今の住まいでは叶わない!という、住み替えの理由が確固たるものになるまでは、今できることをすべて試してみたらいいと思います。
私たちはここがふわっとしていた…。
我が家の場合、いくつか住み替えの理由はあったのですが、どれも詰めが甘く、結果的には”住み替えを経験してみたかっただけ”だったのかもしれません。
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